†君、男~Memory.. limit of grief~
◇
「蒼井はまだ進路決まってないのか?」
体育祭も終わり、
いよいよ進路の話が徐々に
進められていく2年。
今まさに保護者会が始っていた。
「まぁ蒼井の成績なら
上の大学も狙えると思うが…」
中間の成績を見ながら
先生はまじまじと恵を見る。
恵は「まだ決まっていない」と言うだけで、
それ以上話は進む事はなかった。
次の保護者会までには考えてほしい、
そう言って恵の番は終わった。