†君、男~Memory.. limit of grief~
私が会長を譲る?
そんなことするはずがない。
前々では会長になることを
あんなにも嫌っていた。
けれど今は――…
そのバネがあって生きていけている。
少しでも優兄に会える。
そう思って…。
私は私でありたい。
消すなら全て消し去りたい。
貴方を知るたびに真実を知って…
貴方の言う“罪”も――
“そんなんじゃ…ないんだ”
―――…胸騒ぎがする。