†君、男~Memory.. limit of grief~
2年生2学期-修学旅行-
2学期最初の日。
降り止む事のない雨だった。
そして体育館では始業式が行われ、
恵達が1年前に経験した
生徒会任命式が今まさに
始ろうとしていた。
“引き続き?”
“そう、基本的1年の時に決まったのは
そのまま2年でも引き継がれる。
ただ違うのは会長で一人抜けると言う事だ”
学校に泊まった次の日の朝、
優介から聞いた話だった。
今回は1年生で恵が会長になったから
役割が変わる事はない。と言う事である。
「会長、2年7組蒼井恵。
副会長、2年安井燐。
1年土藤健吾
会計2年、須藤朱鷺
1年嶺原真二(みねはら しんじ)
広報2年、宮根和馬
1年美月由姫(みずき ゆめ)
書記2年、板谷万里。
1年藍川夏奈(あいかわ かな)
以上、この方々達を生徒会役員として任命する」
舞台に並んだ生徒会役員。
会長を狙っていた健吾は副会長。
当然のような結果でもあった。