†君、男~Memory.. limit of grief~

「……!」


目を覚ました恵は起き上がって
辺りを見渡す。見慣れない場所だった。


「やっと目覚ましたか」


「     優兄…?」


そこにいたのは優介。
手にはおかゆを持っている。


「ここは何処だ?」


困惑する恵に対し優介は笑った。


「生徒会室で倒れてたんだよ。
 他の奴等は荷物もって持ち場に行ってたから
 あの場所には誰も寄らなかった。
 で、俺が帰ろうとした時に生徒会室が
 まだ明かりついてるのを不信に思って
 みたら案の定レインが倒れてた。
 後ここは俺の家」


「えっ!?」


声を上げて驚く。
今一度辺りを見回した。


モノクロをベースとしたシンプルな部屋。
整理整頓された綺麗な部屋だった。




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