†君、男~Memory.. limit of grief~
「ならさ…ちゃんとその気持ち
少しずつでもいいから伝えていかなきゃ。
自分はこれだけ想ってるってこと…ね?」
「…ッ」
「きっともう…罪は償えてる。
そんなにも人を想える気持ちを
レインは知ったんだから」
燐は恵を抱きしめた。
泣き崩れる恵を燐はしっかりと受け止めていた。
優介は俯き、その場から離れていく。
何か自分の中で変わった感情を抱いて…。
「ほらレイン泣き止んで!
もう罪は償ったんだから
明日からもっと笑おうよ。
なんたって明日は校内祭だよ?」
「―――…」
私が罪を償った?
その言葉、信じていいの?
第一、罪を償った私に
何が待つという…。
何が――――――