†君、男~Memory.. limit of grief~
「これ食べる?じゃがバター」
そう言って持っていたじゃがバターを
恵に差し出す。
恵は何も言わず受け取り食べる。
「この間さ、レインが風邪引いた時
俺の家来ただろ?
また来いよ、渡したい物があるから」
「渡したいもの?」
「そう」
渡したい物か…
それを受けてる時、
何かが変わる気がする。
私の何かを変える…そんな気が。
「それと、プレゼントありがとな」
「 」
何気ない一言が、
貴方に近づいていく恐怖。
私の世界に白を与えてくれる。
それも恐怖―――…