†君、男~Memory.. limit of grief~



「レイン、待て!止まれって」


校舎裏に来た二人。
優介は恵の腕を掴む。
必死で抵抗する恵を何とかして止めた。


「何で優兄があいつと知り合いなんだ!
 何で…私の前になんか現れた…」


恵はその場に座り込む。
優介は何か意を決したかのように話し始めた。


「前に俺の方が罪を持ってるって言ったよな?
 あれは全て…今の状況と繋がる」


「え…?」



貴方の次の言葉が怖い。


私の何かが壊れる―――…



「レインは裏切ってなんかない。
 全て俺がそうさせたんだ――…。
 俺がレインを裏切った」


「       」





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