†君、男~Memory.. limit of grief~
貴方はそんなにも綺麗に輝いているのに、
私は黒に染まってく…。
せっかく白になるチャンスを得たのに…。
でも、そこには恐怖があって、
白になる事を少しだけ拒んだ。
罪を持つ私が白を得る資格が
あるのかと思ったからだ。
けれど、その罪の真実は
別のところにあって…
私が信頼した人が罪を犯していた。
でも私は…そんな事信じたくなくて
その人に嘘を求めた。
結果は駄目だったけど
私は信じてない。信じたくない。
その人は罪なんて犯してない。
私が全て悪い…。
私だけが罰を受ければいい。
信じた人、信じさせてくれた人に
罰を与える事は私が許さない。
私が変わってしまったから
貴方が傷ついた。寂しい思いをさせてしまった。
貴方が私を守る為に
私から離れていったのなら、
今度は私が同じことをすればいい。
そうすれば貴方は罰を受けなくてすむよね…?
…罪を見逃してくれる―――