†君、男~Memory.. limit of grief~




今も私は優兄の家にいた。
荷物もそのまま、時刻は夜。
だから今日はそのまま泊まる事にしたのだ。


明日が学校だからと1度は
断った恵だったが、やはり疲れている部分もあり
大人しく泊まる事にした。


別途で横になる恵。
窓の方に体を向け、真正面に見える月を
ただじっと眺めていた。




本当に全て解決したのだろうか…。


私の事は解決した。今日で全て。
でも、優兄のことは
何も解決してないかもしれない。


優兄の言う罪は、私を捨てたこと。
それはもう償ってる。



けど――――…




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