†君、男~Memory.. limit of grief~
少し信じた勇気が、
大きな勇気に変わった気がする。
水那(ここ)に来て私…
強くなったかな?
求めてるの、“光を”――
見つけたかったの…
“なんで?”
―――…何でだろう。
分かんない。分かんないけど、
分かってるよ…きっと。
「ねぇ、今日帰りどっか寄ってかない?
駅に美味しいケーキ屋さん見つけたの」
「行く行く!レインももちろん行くよね?」
「うん」
三人は手を繋ぎ歩き出す。
その温かさは三人にしか分からない。
恵にとってこの一瞬一瞬は
自分を変えていく大切な時間だろう。
“動き始めるよ…?”
分かってる。
砂時計が全て落ちる
その時まで――――…