†君、男~Memory.. limit of grief~






「すご…」


優介の友達が経営していると言われた店。
一般に見るレストランと
比べ物にならないほどハイカラだった。


「本当に私が来て良かったの?」


食事をとる中、恵は今になって
ここにいることが不安になってきていた。
優介は笑う。


「まだそんな事気にしてんのかよ」


「当たり前だ。
 こういうとこ来たことない」


そわそわした様子の恵。
優介はただその姿をジーっと見ていた。


そんな時料理が運ばれてきた。
料理を運んできたのはその男性は
優介を見るなり目を丸くする。


「優介…?」


「?…あっ蓮二」


「知り合い?」


そう言うと優介はその男性を説明した。


「ほら、俺の友達がこの店を
 経営してるって言っただろ?
 その人。巴月蓮二(はづき れんじ)」


「あっ…初めまして、
 蒼井恵です」


巴月は恵に顔を近づける。
真剣な目つきで見てきた。



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