†君、男~Memory.. limit of grief~







「恵、来てくれてありがとう」


「…」


最後まで行こうか迷った…。
でも行かなきゃいけないと
どこかで思ったのだろう。


周りにはもちろん知っている人などいない。
その場の空気に圧倒されてるだけだ。


「ゆっくりしていってね」


そう恵に言うレイン。
恵を一人残し別のところへと行ってしまった。


その後何度かため息をつく恵。
だんだん息苦しくなってきていた。
持っていたグラスをテーブルに置き、
テラスへと向かっていった。


誰もいないと思って…。





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