†君、男~Memory.. limit of grief~


「――――…ッ」




“恵が求めてるものは光ではない”


“悲しければ月を見ればいい…。
 それが合図だ”



分からない。


私を試してるの?


私が探していたもの、求めていたもの
それを見つけれると思ったのに…
求めてるものが光じゃなかったら何?



――優兄が引っ越した後、
私はずっと呼んで、探し続けてきた。


罪の意識を持ち、でもそれは
優兄にもあったと知り、
その時親の事も全て知った―――…。



求めているものは何か…。



“求めているものはいずれ誰かが教えてくれる。
 だがその人は…闇を持ってる”



表面でなく裏の優兄の気持ちを
私は知らない。


もし、それが分かって…月を見たら




私――――――・・・





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