†君、男~Memory.. limit of grief~
出席番号順に並んでいたため
二人は離れていたが、担任の発表時
恵も燐も考えていた事は同じだった。
「6組の担任は佐伯先生です」
「 」
何かが起きる…。
そう恵と燐は思ったのだ。
教室に戻った恵達の前には
早速先生の簡単な自己紹介が行われていた。
恵の心は嬉しい反面
少し切ない感情が生まれていた。
何故それがあるのかは自分でも
分かっていはいなかった。
3年生の卒業式の日、
母親から言われた一言。
それが引っかかってる部分もある。
それが大きく外に出るのは
多分今週辺り…。