†君、男~Memory.. limit of grief~
部屋を追い出された実也は
浮かない表情で自分の部屋へと
戻っていた。
レインが…
なんな風に人を好きになったのは
いつからだっただろうか…。
もう、何年も前になるから
大分記憶も薄れてきてる。
けど…あの日の事は
1度だって忘れた事はなかった。
雨の音が耳に残るあの日、
聞いてはならない音を
聞いてしまったあの瞬間―――
レインが、本当に人を避け始めた…
あの瞬間を――-―…