†君、男~Memory.. limit of grief~


結局思い出せず、
その本を元あった場所に戻し
部屋を出る。
優介が起きかけていた。


「あー…寝てた。
 悪いレイン。全部やってもらって」


「いや、いいよ。優兄疲れてるみたいだし。
 …この部屋二つ部屋あるのは何で?」


「ん?あぁ、俺は別にこの部屋
 するつもりなかったんだ。
 ワンルームだけでよかっんだけど、
 この部屋しか空いてなかってさ…
 値段一緒だからいいやと思って」


「ふーん…私そろそろ帰る」


「あっじゃぁ送ってくから」


支度をする優介。
優介が部屋に入っていくと
恵は壁にもたれ、何故か全身に入っていた
力を抜き息を吐いた。



何でこんなにも嫌な予感がするんだろう。


私と優兄を繋いでるものが
契られてしまいそうな気が…するんだ。




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