†君、男~Memory.. limit of grief~
ここに来て1時間半が経ち
優介もすっかり眠っていた。
恵は安心したかのように胸を撫で下ろす。
立ち上がって辺りを見回していると
机に1通の封筒が置かれている事に気づく。
恵はそれを手にした。
「―――…同窓会」
何だろ…。
何かを忘れてる気がする。
でも、その何かは思い出してはいけない。
月を見る合図だと私の中で言っている。
砂時計は、もうすぐで半分を越す―――――…