†君、男~Memory.. limit of grief~



「めぐちゃん、お茶ここに置いとくわね」


「ありがとう」


日曜日。恵は朝から絵を飾っている部屋で
新たな絵を描いていた。



“Eternal grief”
その絵を封印する為に
新しい絵を描くの…。


そうじゃなきゃ、前に進めない。


生徒会役員としては後数日で終わってしまう。
2年間の活動に終止符が打たれるのだ。


得たものが離れていく―――



時間には逆らえないから…。



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