†君、男~Memory.. limit of grief~







「明日から2学期だねー」


8月31日。恵の部屋でくつろぐ燐。
床に転がっていた。
部屋に流れる冷たい風は何よりも幸せだった。


「お泊りもあっという間だったし、
 何かホント1年早すぎなんだよね」


仰向けになって寝ている燐の横で恵は
ジュースを飲む。とても落ち着いていた。


「暑い」と一言言うだけである。


「ね?今年の文化祭さ、
 ゥチらの生徒会役員集めてさ何かしない?」


「何って何を?」


「舞台で出し物するんだよ!
 歌とか劇とかさ」

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