†君、男~Memory.. limit of grief~

「文化祭楽しみだねー。
 しかも今回はボーカル二人だし!」


そう。今回の歌は恵と朱鷺の二人で歌うのだ。
主に歌うのは恵だが、それをカバーするために、
よりいっそう盛り上げるために朱鷺が用いられた。


そんな話をしながら学校に戻る二人。
ふと万里は立ち止まった。


「どうした?」


「ねぇ、門の前にいるの佐伯先生だよね?」


万里は指を指す。
確かにそこにいたのは優介。そしてもう一人…。女性だ。
見た感じ親しい関係の様子。
女の方は笑顔だった。



< 378 / 482 >

この作品をシェア

pagetop