†君、男~Memory.. limit of grief~


「じゃぁ明日は8時に教室に集まって
 準備をする。遅刻しないよーに」


いつもと変わらないST。
恵は外を眺めていた。
そんな恵が気になる優介。
何度かそちらの方に目がいってしまう。
けれど一度も恵は優介の方を向かなかった。



優兄――…


私はもう、貴方を追いかけない。



それに…私分かってるから。



貴方の瞳に、
私は映ってないってこと―――…。


たとえ少しでも映ってたとしても、
もう映させない。



私の手で終わらせるの。


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