†君、男~Memory.. limit of grief~


「もう…いいんだレイン。
 ゆっくり休め」


優しくも重いその言葉。
しっかりと心に刻み込まれる。


恵はその瞬間、溜まっていたものを
全て吐き出すかのように泣き叫んだ。



夕日は二人を包むかのように赤く染まる。


しかしその光もいつしか消え、
恵の持つ感情が消えてしまうかのような…



そんな不安を思わせる夕日だった。




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