†君、男~Memory.. limit of grief~
「レインと何かあったんですか…?」
その答え、分かってるはずなのに
訊いてしまう自分は馬鹿だと思った。
でも…返って来た返事は
予想とははるかに異なったものだった。
「 」
燐は、肩にかけていた鞄を落としてしまう。
こんなにも綺麗な夕日を、
一瞬でも憎んだ私は愚か?
だって…レインが―――
「嘘、でしょ?
何でレインがそんな事言うの!?
だって―――…!」
燐はそこで言うのを止める。
“別れのカウントダウン”
これがレインの言ってた事なの?
でも…突然すぎるよ―――
レイン…!!