†君、男~Memory.. limit of grief~
「可愛い子だね。
優介が子供の世話してるなんて知らなかった」
明美を駅まで送っていた優介。
優介の意外な一面を見たことで
どこかホッとしていた。
「俺はあいつに何もしてやれてねーよ…。
あいつに言えない事、俺は持ってるから」
「 」
その時の優介の表情、
忘れた事ないよ――――…。
あの子に対する思い入れが分かる…。
どれほど大事かが分かるの…その表情で。
だってあの子といる時の優介、
すごい楽しそうだった。
心落ち着ける場所のように見えた…。
“あいつに言えない事、俺は持ってるから”
優介が私と付き合ったのって
その罪悪感を埋めるため?
私の居場所、ないのかな―――…