†君、男~Memory.. limit of grief~

こんなにも“安心”と思えるのは


レインだからか?



“探したいの…私が求めてるもの”


“優兄を見る事が出来て、話す事が出来る。
 今ココにいなきゃ駄目なの…ッ”


“昨日はホント、ごめんなさい。
 ネックレス探してて…それで…”



レインの言葉が
いつの間にか俺を支えてくれていた。


「…」



けど、何かをすることは
今の俺にはまだ出来ない。


きっとこれからも…。



真っ白な紙に君が何か描いてくれるなら、


俺はもう少し前を向けるだろう―――




“レイン、こう言ってました。
 別れのカウントダウンが動き出したって”



きっとそれはまだ動いたままだ。



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