†君、男~Memory.. limit of grief~


「諦めてしまえばそこで終わりなのに…」


私にはそれが出来なかった。
だから君は怒ってる。


謝っても許してはくれない…



「どうしたらいいの…!」


“俺の前から消えるなって…”



君は何度も私の頭の中で言うわ。
『諦めろ』って―――


何度もチャンスに逆らったのだから…
それ相応の代償がある事ぐらい分かる。



だけど…



お願いだから諦めさせる事だけはやめて――…!



今、優兄を想う気持ちを
失いたくないの…ッ


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