†君、男~Memory.. limit of grief~



「…ッ」


屋上に続くドアの前で立ち止まる恵。
呼吸を整え、つばをのみ込み、そしてドアノブに手をそえた。


ゆっくりと回し、前へ押す…。


目を瞑るほど眩しい光、
見えたのは空と雲が重なっている光景だった…




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