†君、男~Memory.. limit of grief~


嘘、でしょ…?


「本当、なの?」


「あぁ…」


「…ッいいの?私…
 これからも優兄の事好きでいていいの?」


「当たり前だろ。
 むしろ、ずっと傍にいてほしいと
 前から思ってたぐらいなんだけど――…」


そう言うと優介はふわりと恵を持ち上げ、
「これからは、ずっと傍にいてくれるよな?」と言い、
彼の唇は恵の唇の上に重ねられた。


「・・・・・・・」


「・・・・・」



まるで時間が止まってるかのよう。
空に舞う花びらはきっと祝福してくれる。


優介は恵を離し、浮いた足を地面につける。
と、その瞬間…



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