†君、男~Memory.. limit of grief~


“明日もしなくなるとするなら
 寂しいとは口にしないだろう…

 君を想う度に溢れた心は
 水溜り 雫が反射した

 雪の涙 凍りつく粉は
 永遠に分からないだろ

 say with 愛しき人に
 もう一度、あの花咲く前に
 夢が覚めるなら 聞こえた音
 消して溶かしてほしい…


 追憶がここにあるのなら、
 冬など見えなくていい、だからお願い 
 

 say with 君の名前を
 忘れてしまう心は強く握り締め
 最後を飾る花ならば
 私は灰色の粉のようになりたいよ”
  


「      」



後にも先にも、恵はこの日のカラオケで
歌うことはなかった…。




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