†君、男~Memory.. limit of grief~
「ん、これで全員だね。
では改めて…2年副会長の
都宮慎、1年生よろしく」
2年生から順番に自己紹介があり、
1年生も終わった後雑談になった。
「ここの担当は佐伯先生だから。
まぁ何かと大変な先生だけどな」
「1年の間では人気?」
広報の亜衣が質問する。
万里はすぐひらめいて返事をした。
「結構人気ですよー。
私のクラスにもカッコいいと言ってる
人何人かいましたから」
「そうなんだ。この学校では
一番若いからね。
男子の間でも評判だったはずだよ、ねぇ慎」
「あー…そうかもな。
馴染みやすいってことで」
雑談は30分ほどになり、
盛り上がってきたとこで優介が入ってきた。
「あっ先生、今日は何の話するの?」
「えーっと文化祭の話だな。
生徒会でやることも決めないと」
ん?と万里が顔をしかめる。
「何ですか?生徒会でやることって」
「私達生徒会は文化祭の舞台で
何かすることになってるの。
去年は劇をしたんだよ」と、千佳が説明した。
「その前は演奏だったはず。
楽器出来る人多かったみたいだし」
「うん。それで今年何をするか何だが…」
「はいはい!やっぱりコンサート
みたいな感じがしたいです!
ミニライブみたいなの」
いち早く名乗り出たのは燐。
わざわざ立ち上がってまで説明した。
「でも何でライブ?」
「それはもちろんレインが
歌めちゃくちゃ上手いからですよ」