†君、男~Memory.. limit of grief~


「は!?」


ニヤリと恵の方を見て再び話す。


「せっかくの文化祭ですから
 大いに盛り上がりたいじゃないですか!」


「俺はそれでも賛成。
 後ろで演奏5人くらいと
 音声、照明がいれば十分でしょ。
 どうです、佐伯先生?」


燐や真の説明で他のみんなは
納得していた。ただ一人恵を除いて…。



「まぁそれでもいいんじゃないかな。
 時間的に歌えるとしても3曲まで。
 それでどうです、蒼井さん?」


「…ッ」


断るにも断れない状況になっていた。
悔しい思いでいっぱいの恵だが、
仕方なく承諾する。



生徒会の出し物は“ミニライブ”で決定された。




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