†君、男~Memory.. limit of grief~
◇
文化祭も残り3日に迫り、
生徒会も一段といそがしくなっていた。
「なんでこんな忙しいの!?」
大きな段ボールを持った万里が
文句を言う。
みんなも頷いた。
「まぁ仕方ないけどな」
「後3日だし・・・」
慎と燐が大きなため息をついて
椅子にこしをかけた。
その後も作業は続き、
気が付けば6時をゆうに回っていた。
生徒会室で仕事をしていたのは
恵一人。
辺りはすっかり暗くなっていた。
「まだ残っていたのか」