†君、男~Memory.. limit of grief~



文化祭も残り3日に迫り、
生徒会も一段といそがしくなっていた。



「なんでこんな忙しいの!?」


大きな段ボールを持った万里が
文句を言う。
みんなも頷いた。


「まぁ仕方ないけどな」


「後3日だし・・・」


慎と燐が大きなため息をついて
椅子にこしをかけた。


その後も作業は続き、
気が付けば6時をゆうに回っていた。


生徒会室で仕事をしていたのは
恵一人。
辺りはすっかり暗くなっていた。



「まだ残っていたのか」




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