†君、男~Memory.. limit of grief~



   『罪』



「“白い空の下
 降り注ぐならのなら灰になろう”」



「     」


刹那にして客席は固まる。
目を閉じる時間さえも与えないほどの
迫力だったからだ。



「“凍りついた想いなら休まず寝かせ
 永遠に語りつこう 目を開けたまま
 
 いつまで寝ているの 聞こえるでしょ
 いつまで動かないの 歩き出して

  
 なにも言わなくても
 微かに聞こえた甘い罠のように
 掴まない腕は放さないよ

 
 誘われた想いはきっと涙して
 永遠に呼び続ける 震えたまま

 
 時飛ばして貫く欲望 君さえも
 時飛ばして叫ぶ強欲 自らも


 何も知らなくても
 心では分かってる罪の中で
 埋もれた優しさは嘘だから
 
 
 白い空の下降り注ぐならのなら灰になろう
 罰と同じ裁きならどうか同じ色にしてよ

 いつまでも…いつまでも…”」





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