†君、男~Memory.. limit of grief~
燐…燐!
何で燐は全部分かってる。
何で私の事が分かるんだ!!
“さよならって言え”
「っ…!」
校舎裏に来た恵。
石に躓きこけてしまう。
足を打った場所から血が出てきていた。
「何で私は…今まで好きでいたんだ。
なんで…なんで…!」
地面に何度も手を叩きつけ
今の気持ちをあらわにする。
「私は…言わない。
言えないんだよ…そんな言葉」
罪に塗れた以上、
抜け出せないの…私は。