一番星
時間っていうものは早く過ぎて欲しいときにゆっくり流れて,ゆっくり過ぎて欲しいときに早く流れていってしまう。


「いーーやーー!!」

「五月蝿い!!
 叫ぶな。」

放課後なんて・・・て思ってたらあっという間に放課後が来た。

どうしよ・・・

聖ちゃんと2人きりになりたくない・・・

最後の最後まで抵抗したけど満に睨まれたから渋々行くを決意した。


「聖ちゃん行こう?」

一応精一杯の笑顔で話し掛けた。

でも聖ちゃんはにこりともせず『おう』とだけ返事をした。


相変わらず冷たいよ~ルルル~

そんな訳の分からない歌をブツブツ歌っていると聖ちゃんに『キモイ』て言われた。

ムッとして聖ちゃんを見ると笑っていた。

そして『やっと目が合ったね。』て昔の笑顔で言った。


嬉しい反面戸惑いも隠せない私は『早くしないと遅れるよ!』て言って走った。

聖ちゃんはどこか分からないから慌てて私の後ろをついて来ていた。


私たちが委員会のある教室についたのは時間ギリギリでみんな集まっていた。

謝りながら私たちは席についた。


・・・・・・近すぎじゃない!?

小学生の頃みたいに机と机がくっついている。


お陰で私は聖ちゃんを意識しまくって委員会に集中することが出来なかった。
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