一番星
「おはよ。」

イズより先に教室に来ていた子に挨拶をして席につく。


「あっおはよ~
 って泉!?」

「満っっ」

先に来ていた子が満だとしってイズのテンションは上がった。


満はイズの幼馴染。

川上満(カワカミミチル)って名前で小学校の頃からの友達。

満の家はお金持ちでイズが転校するって言ったら満もついてきた。


「泉早くない?
 泉ママに早く起こされたの?」

満は笑いを堪えながらイズを見る。


「イズが早起きするとそんなに可笑しい?」

「うん可笑しい。」

満は嘘をつかないし思ったことは口にする。

だから満を悪く言う人人も少なくない。

でもそんな満だからイズは好きだな~って思う。


「おはよ」 

「おはよーござます。」

しばらくするとみんなが来て静かだった教室が賑やかになった。


「ねぇ今日転入生来るんだって!!」

ホームルーム間近そんな話が聞こえてきた。

イズの通ってる学校は編入試験は難しいらしい。


「すげぇ~」

「満点だったらしい」

いろんな声が聞こえたけど気にもとめなかった。
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