小さな恋の物語*.

結局ずっと
まともな会話をしていない
あなたとわたし。

でも、でも
唯一あなたの近くで過ごせる
時間がわたしにはあった。


帰りのバス。


あなたは10月まで
部活がないから
夏からそれまでは
帰りのバスが同じになる。

たまに時間が違って
がっかりすることもあった。

わざと時間をつぶした
こともあった。

それでもタイミングが
あわなくて、会えなくて、
わたし、ばかだな
って思ったこともあった。


< 13 / 41 >

この作品をシェア

pagetop