小さな恋の物語*.
結局ずっと
まともな会話をしていない
あなたとわたし。
でも、でも
唯一あなたの近くで過ごせる
時間がわたしにはあった。
帰りのバス。
あなたは10月まで
部活がないから
夏からそれまでは
帰りのバスが同じになる。
たまに時間が違って
がっかりすることもあった。
わざと時間をつぶした
こともあった。
それでもタイミングが
あわなくて、会えなくて、
わたし、ばかだな
って思ったこともあった。