小さな恋の物語*.
ホワイトデーの日。
親友はは
1年付き合ってる彼氏さんに
お返しをもらえる、って
わくわくしていたし、
片思いの子は
好きな人にお返し
もらえるかな、って
ドキドキしていたし、
隣のクラスの友達は
他校の彼氏さんと
久々に会える、って
うきうきしていた。
だけどわたしは
どうせもらえないだろうな
って思って、沈んで
それでもどこかで期待
していて、そんな自分が
いやになっていた。
期待したら、
もらえなかったときの
ショックはきっと大きい。
だから、期待するのは
やめよう。
そう決めていた。
でも、わたしは思い出した。
片思いのとき、
あなたとかわいい子が
仲良くしていて、
もう無理だって思ったとき
わたしはそれでも
信じていた。
『信じる』
わたしは、2度目の奇跡を
信じて、お返しを待った。