桜龍学園
始まり
「ココ…ドコ?」
タクシーから降りて、
舞姫(まき)が発した第一声は、
こんな言葉だった…
目の前には高さ5m近くある門。
桜龍学園とかいてある。
なぜ舞姫が、こんなワケのわからないトコにきたかというと…
昨日の夜。母から言われた衝撃の一言から始まったのだった。
友達と遊んで帰ってきた舞姫が
リビングでお茶を飲んでいる時
「あ。舞姫ちゃん~。舞姫ちゃんが行く学校私が決めておいたカラ♪」
「ふぅーん…つて!はぁぁぁぁ!?」
「あは♪」
「あは♪っじゃないよ!!いい歳して音符つけないでよ!
ってかなに高校とか勝手に決めちゃってんの!?」
「いやぁー。私の兄が経営してる高校なんだけどさー?
舞姫ちゃんは色々あるデショー?
だから私が舞姫ちゃんの都合が悪いときに役に立つであろうと!頼み込んできたのよ?
OKしてもらったのよ?
感謝してほしいくらいだわ」
ニコッと笑っているが目が笑っていない。
(逆らったらどうなるかわかってるよね?)
そう目で言ってる。