桜龍学園


「…なんでいんの…」


あれ。完璧に玄関から出したよね?

帰って行ったよね?


父「ふふふー」


口に手をそえながら上品に笑うくそ親父。


なんで上品に笑ってんだよ。

意味わからん。


はっきり言ってキモいからッ


抹殺したくなるからッ


父「ふふふっ。舞姫ちゃんたら…可愛いんだからぁ~♪」


…その喋り方ヤメろ。

くそババァ(母親)を思い出す。


父「この部屋のパスワードを調べたんだよ~♪」


…それ犯罪だよね。


「不法侵入で訴えてやろうか。」


父「えぇッ…。不法侵入なんて…人聞きの悪い…」


「完璧不法侵入だろーが」


父「…んもー…。父親になんてヒドい事を言うのっ」



健恵那優櫂「『父親ァァアアアアッ!?』」



「…あれ。言ってなかったっけ…」


竜「普通に今の流れで父親ってわかったらスゴイと思うぞ」


「…だね」


健「えッ。父親ッ!?若っ!?若すぎじゃね!?何歳!?やべッ!カッコよ!芸能人!?サインください!つかまじで若っ!?どーしよ!?俺どーしよ!?」


恵「はい。まず落ち着こうねー。」


父「ハハハッ。面白いボーヤだな。」


…なんかくそ親父キャラ変えてんですけどー。


え。何?ボーヤって何だよ。ハハハッって…お前そんな事普段言わねえだろ!?



健「すぅー…はぁー…すぅー…はぁー……で!?芸能人ですか!?サインください!」



父「ハハハッ。芸能人なんかじゃないよ。でもサインが欲しいならあげよう。」


何コイツらー。

とくにくそ親父ー。


サインとかいらねー。

何を気どってるんですかね。


…ってかそんな話どーでもいいー


はぁー…


話があるのになー…


と、みんなに頼まれた飲み物を用意しながらそんな事を思ってると。


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