桜龍学園
族[第二章]

寮にて


「「「はぁァァァァアアア!?」」」


「…うるさッ」

「うるさッ…じゃねェェェェエエ!阿呆かァァァァアアア!!」


「お前…何してんの!?阿呆!」


「…ここまで舞姫が運悪いとは思わなかった…本当…馬鹿だね。」


「うぅ(泣)」




どーも皆さん。


舞姫です。


今あたしの部屋にいます。


そして、

兄貴達に怒られています…(泣)


「ごめん…。…でもさッ!?あたし考えさせてって行ってきたんだよ!?そこまで怒んなくても!セーフじゃん!」


竜「阿呆かァァァァアアア!!どこがセーフじゃボケェェェェエエ!どー考えてもアウトだァァァァアアア!あいつらと関わった時点で終わりだ!
何であいつらと関わった時点で連絡しねーんだ!馬鹿!阿呆!ドジ!ボケ!」




……

マイブラザー……


妹にむかって何たる罵倒。


そこまで言わなくてもよくない!?


春「はぁーーー…本当だよ。どーするわけ?阿呆」

優「多分あいつらは舞姫が入ると言うまでずっとくっついてくるぞ。

…舞姫が蝶乱の総長って言ったら諦めるかもだけどな。馬鹿。」




…ちょっと。


春兄。優兄。


最後に「阿呆」と「馬鹿」つけるのやめてもらえます?



……あたしが…正体をバラすのは……

「んんー……あたしは別に正体バラしてもいいんだけどさー?
クソ親父が………


…兄貴達は、どう思う?」




あたしは本当にバラしてもいいし……



ただちょっと面倒になるかもだけど…


うーん…


「…」


沈黙が訪れる。




優「俺はね…………」



…ゆっくりと優兄が話し始めた。



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