コタツ猫
コタツ猫
コンコン…
あたしの部屋のドアを叩く音…。
「未亜(ミア)入んぞぉ」
その声を聞くと
あたしは、コタツに潜る。
コタツ布団で
自分の顔を隠すんだ。
ガチャ…
「おまえ‥またコタツ猫、
やってんの?」
「……コタツ猫って何よ?」
「あれだよ、あれ…
歌あったろ?ね〜こはコタ
ツで丸くなるぅ〜ってやつ
!おまえ、そっくりじゃん
」
「…拓ちゃん、音痴だね」
「はぁ?おめぇ…コタツから出ろっ」
「きゃっやだ、やめてよ」
拓ちゃんがコタツ布団を引
っ張るから、あたしは頭ま
でスッポリ被ったコタツ布
団を必死に頭の上で押さえ
た。