コタツ猫



絡み合う視線…

たまらず、逸らしたのは

あたしだった。



ねぇ、拓ちゃん

あたしの心臓がモタナイ。

バクバクバク…

爆発しそうだ。



「未亜?」


「ん?」


「未亜?」


「なに?」


「こっち見て…」


「…やだ」


「俺を見て…」


「…やだょ」


「俺だけを見て…」


「………」


「これからずっと

 俺だけを見て…」


「………」




拓ちゃん

…どういう意味?



拓ちゃんは

あたしの髪を

優しく撫でた。



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