モデル…DEBUT!? 俺様王子と私様王女。
「私、いくら怒ってても…打つことはなかったよね。」
悲しい目で、八木哲也を見た。
「そんなん、全然苦じゃねーよ…俺が芳川にしたことに比べたら…」
八木哲也はぐっと唇をかんだ。
私は俯いた。
「ごめん…本当にごめんっ」
八木哲也はいきなり土下座してきた。
「は?…え…ちょっと…」
「俺、許してくれるまで、ずっと土下座するから。…本当に、悪かったって…思ってる…」
一瞬、悲しい目で私を見た。
「と…とりあえず、廊下でこんなのだめだし…んと…私の部屋、きて。」
八木哲也は素直に頷いて、立ち上がった。