モデル…DEBUT!? 俺様王子と私様王女。
「なにって鍵がしまんなく……って」
そいつは眉間にシワをよせて私をみた。
「やっ八木哲也ぁぁぁあーーーー」
キーーン
と誰もいない廊下に私の声が響いた。
「っんだようるせーなぁ」
八木哲也は耳をふさいで迷惑そうに私を見た。
「なっなっなんであんたが隣から出てくるわけ!?」
私は口をパクパクさせながらいった。
「ん?だって俺の部屋ここだもん。」
にこっと王子的に笑って奴は私の隣の部屋のドアを指差しながらいった。
TONARI
トナリ
となり
隣っ!?
「はぁぁぁあ!?なんで男子のあんたが隣なのぉ!?」
私はビックリした顔で八木哲也にきいた。
「だってSの寮、男女混合だし。」
は…
ありえなーい…
私の頭の中は激しくパニック状態になっていた。