モデル…DEBUT!? 俺様王子と私様王女。

ガラッ………





｢はぁ…はぁ…間に合った…｣


私は息を乱しながら、教室のドアをあけた。



｢｢｢…………………｣｣｣


すると、騒がしかった教室はいっきに静かになった。



｢…え？｣


私は一瞬、なんでかわからなかった。


あ、そっか、私…
昨日八木哲也をビンタして教室から出てったんだ…


それを思い出した瞬間、私はどんどん青ざめていった。


どう思われても仕方がない。私は仮にも"王子サマ"を打ったのだ。



｢あの…｢大丈夫？芳川さんっ｣

私が謝罪の言葉を言おうとすると、女子達がわらわらと私のまわりによってきた。


｢え……？｣


私はキョトンとした顔をした。