モデル…DEBUT!? 俺様王子と私様王女。






「昨日は…なんで哲くんを打ったのか…分かんなくて…その…みんな芳川さんに怒ってたけど…」

女子の1人が言った。


「哲くんが"僕が悪いから、絶対に芳川さんをせめないで"っていったから…事情も知らずに…怒ったりして、ごめんね…」


女子達は俯いた。


「えっううん…そんな…打った私が悪いの…勝手に出ていったりして…私のほうこそごめん。」


私が悪いのに…
みんなを巻き込んで…謝らせて、私、最低。




「ううん。よかったら、これからよろしくね。…莉子ちゃん。」

その女の子はにっこり笑って手を差し出してきた。


「うん、ありがとう…えっと…」


「早田未亜だよ。未亜でよろしく☆」

「うん。よろしく未亜!!」

私は嬉しくて涙が出そうになった。




< 77 / 85 >

この作品をシェア

pagetop