モデル…DEBUT!? 俺様王子と私様王女。
「よかったじゃん、莉子。」
そんな女子達をかきわけて、杏里が私にだきついてきた。
「わっ杏里…うん、よかった。」
私も杏里をギューッと抱き締めた。
何故かそれを男子が羨ましそうに見ていた。
「うちもよろしく!!」
「仲良くしてね。」
女子達はそういいながら、それぞれの場所へ散らばっていった。
「よかった…私、哲信者に殺されるかと思った…」
私は、ふぅ…と安堵のため息をついた。
「私も正直、そこが不安だったけど…いい奴じゃん、八木哲也。」
杏里はにっこりと笑った。
「う…ん。」
私もふっと笑みをもらした。