モデル…DEBUT!? 俺様王子と私様王女。
「八木哲也…」
私は自分の席のほうにいって、八木哲也をよんだ。
「ん?どうしたの?芳川さん。」
八木哲也はどうやら今は猫をかぶっているようだ。
「…ありがとう。」
素直にお礼をいった。
「ん、なにが?」
王子スマイルでにっこりと笑って奴は私を見た。
「……………きも。」
小さく私は呟いた。
「なにがきもいの?」
彼はやっぱりきょるんとした顔で私を上目遣いで見た。
きこえてたの?
うわ…地獄耳…
「だって、あんたがそんな口調だときもち…んぐっ!!」
八木哲也は私の口をふさいだ。
「それ以上、いうとどうなるかわかってるよね?」
奴はニヤリとわらった。
私は身の危険を感じて、何度も頷いた。
すると八木哲也は、
「このかりは、あとでたあっぷり返してもらうから♪ね、り・こ。」
と、耳元で小声でいった。
「////っ!!?」
私は多分、真っ赤になった。
「どうしたの?芳川さん、顔赤いよ?」
私から離れて、
ニヤリと笑って八木哲也はいった。
「なっなんでもないっ!!」
半分キレながら席に座った。